タン・チャナレット氏

当時21歳 学部4年生 日記

Tun Channareth氏は、1997年のノーベル平和賞受賞者である。(正確には、彼の所属している組織の受賞だが。)ICBL(地雷禁止国際キャンペーン)というのを草の根から始めてグローバルに広げ、多くの国の政府を動かした。彼自身が、カンボジアに生まれ、地雷で両足を失った被害者である。

そのチャナレット氏が、上智大で講演をするという情報を入手し、行ってきた。このところ、カンボジアとか、地雷といったキーワードには敏感だ。(ついでにノーベル賞にも敏感だ。)

話術の見事さに驚いた。考え方もクリアで、よく頭が切れる人、という印象が伝わってきた。(同行していた神父には見習ってもらいたいものだ。)カンボジアの教育制度の悪さを考えると、彼が飛びぬけて優秀だったことが推測される。