黙祷

当時21歳 学部3年生 日記

昨日午前8時10分。父方の祖母が亡くなった。午後出掛けていって、棺の中を見た。「抜け殻」を見るのは生まれて初めてだった。スタンドバイミーを読んだのを思い出し、ちょっと緊張しながら覗き込んだ。ああ、なるほど、と、思った。

今日は葬式だった。キリスト教式だったのもあるが、割と賑やかな雰囲気だった。葬式というと、無理に悲しい雰囲気を装ったり、笑みを押し殺したりするものだという気がなんとなくしていたが、そんなことも無かった。90歳まで生きて、静かに息を引き取ったのであるから、そもそも悲しむべきことではないのかもしれないし、あるいは、本当に悲しいときこそ、賑やかに振舞うべきだ、ということなのかもしれない。